東アジアにおける音声 AI のデファクトスタンダードを目指して
概要 Kotoba Technologies は、プロの通訳者に匹敵する精度のリアルタイム翻訳モデルから、AI エージェント向けの超低遅延音声モデルまで、東アジア言語に特化したリアルタイム音声モデルを構築しています。Salesforce Ventures は、同社のシードラウンドに参画できることを誇りに思います。 事業機会 話し言葉は、グローバルなコミュニケーションにおける最も根本的な障壁であり、とりわけ日本をはじめとする東アジアにおいてその課題は顕著です。何十年もの研究を経た今でも、言語の壁を越えたリアルタイムの音声コミュニケーションは実現していません。 既存のソリューションは、日本語、韓国語、中国語が持つ音韻的な複雑さに対して、速度が遅すぎるか、精度が低すぎるか、あるいは最適化が不十分だからです。AI エージェントが普及し、音声が AI の主要なインターフェースになりつつある今、グローバルプラットフォームが提供するものと東アジアのユーザーが求めているものとのギャップは、かつてないほど広がっています。そして、このギャップを埋めることには非常に大きな価値があります。 ソリューション Kotoba Technologies が独自に開発したモデル「Koto」は、リアルタイムの音声翻訳および音声インターフェース専用に構築されており、日本語、韓国語、中国語において業界をリードするパフォーマンスを誇ります。Koto は、エンド・ツー・エンド型と従来のアーキテクチャの双方に対応しており、音声処理のパイプライン全体を担う場合でも、既存の大規模言語モデル(LLM)スタックに最高峰の音声認識(STT)および音声合成(TTS)レイヤーとして組み込む場合でも、超低遅延な処理を実現します。 Koto の同時通訳アプリを使えば、普段通り自然に話すだけで、その内容が別の言語にリアルタイムで翻訳され、プロの人間通訳者に匹敵するクオリティで相手に届きます。企業向けとしては、音声認識および音声生成技術として自社製品に直接統合することが可能です。リモートサーバーに接続することなく、一般的なスマートフォンなどのデバイス上で直接動作させることもできます。 Kotoba Technologies を支援する理由 Kotoba Technologies の創業メンバーは、自らの手でプロダクトを開発することを選んだ 、最先端の AI 研究者たちです。この「優れた研究者であり、同時に優れた開発者でもある」という組み合わせは、本当に稀有なものです。 CEO の小島熙之氏(コーネル大学・博士)は、自然言語処理のトップ国際学会「 EMNLP 2022」で最優秀論文賞(Best Paper Award)を受賞したほか、スーパーコンピュータ「富岳」を活用した日本の大規模言語モデル開発プロジェクト「 LLM-Fugaku」の共同発起人でもあります。CTO の笠井淳吾氏(ワシントン大学・博士)は、シカゴトヨタ工業大学(TTIC)の助教を務め、「NAACL 2022」で最優秀論文賞を受賞するなど、日本で最も論文が引用されている自然言語処理(NLP)研究者の一人です。また、両氏ともに「孫正義育英財団」のフェローでもあります。 グローバルな競合他社が模倣できないのは、Kotoba Technologies が構築した「世界トップレベルの研究に基づくモデルの品質」「アジア言語への深い特化」「企業の導入現場が求める柔軟な開発力と迅速な対応力を備えた、サンフランシスコと日本を拠点とするチーム」という独自の強みです。AI エージェントがソフトウェアの主要なパラダイムとなる中、Kotoba Technologies は東アジアにおける次世代デバイスやエージェントシステムの「音声モデルのデファクトスタンダード」として、Koto の地位を確立しようとしています。 今後の展望 私たちは、Kindred Ventures とともに Kotoba Technologies のシードラウンドに参画できることを誇りに思います。同社の卓越した創業者たち、技術的に差別化されたモデル、そして消費者向け(コンシューマー)と企業向け(エンタープライズ)の双方における強力な勢いは、今後このカテゴリを定義するような一大企業へと成長していくものと確信しています。
日本の産業界におけるAI実装の加速
企業概要 日本の大企業向けのAIソリューション市場は、依然としてその大部分が開拓されていない状態にあります 。多くの日本企業はAIの活用に意欲的であるものの、その多くが探索的なPoCの段階に留まっています 。 今求められているのは、ビジネスニーズを迅速に実用的なソリューションへと変換し、理想と実行の間のギャップを埋めることができる深いAI専門知識を持った企業です 。 GenerativeXは、各チームメンバーがコンサルティングやセールスから、ハンズオンでのAI開発までを一貫して担う独自のモデルを通じて、ビジネス戦略と最先端のAI技術を橋渡しします 。このアプローチにより、数ヶ月ではなく「数日」という短期間でカスタムAIエージェントやソリューションを導入することが可能となり、即座に具体的なビジネスインパクトを生み出します 。 同社はすでに日本を代表する多様な大手企業と連携しており、業界を問わず驚異的なスピードでAI導入をスケールさせる能力を証明しています 。 私たちがGenerativeXに投資するのは、同社のスピード、AIに関する深い知見、そして大企業とのネットワークが、日本におけるAIの拡大を加速させる理想的なパートナーであると確信しているからです 。 すでに弊社のチームと密接に連携しているAgentforceコンサルティングパートナーとして、GenerativeXは日本を代表する大企業にAIを届けるだけでなく、AIエージェントの力を世界の舞台で示すことができる唯一無二のポジションにいます 。 Salesforce Venturesへようこそ、GenerativeX!
Welcome Sakana AI!日本のAIの未来を築く
事業機会 日本は今、極めて重要な局面に立たされています。それは、いかにAIを活用して生産性を向上させ、次なるイノベーションの波を牽引するかという点です。機会は明白ですが、その実現には日本のユニークなビジネス環境に合わせて構築されたソリューションが必要です。グローバルなAIプラットフォームは、日本のワークフローや意思決定プロセスと一致しないことが多く、一方で国内のソリューションは歴史的に、基礎研究やインフラよりもアプリケーション層に重点を置いてきました。 日本の産業界がAIによって生産性の向上を実感できるよう支援する、エキサイティングな機会がここにあります。今求められているのは、世界クラスのAI研究と、日本企業のニーズに対する深い理解を兼ね備えた企業です。 ソリューション Sakana AIはその架け橋を築いています。2023年に設立された同社は、複数のモデルを組み合わせることで、特に日本企業にとって優れた性能と効率を実現する高度な大規模言語モデル(LLM)を開発しています。既製品をそのまま提供するのではなく、Sakanaは彼らが「レイヤー3.5」と呼ぶ、AIモデルと実世界の企業アプリケーションの間の重要な領域に注力しています。 具体的には、Sakana AIは、深いビジネスの洞察と高度なAI技術を組み合わせ、各顧客のワークフローに合わせた最適なAIサービスを提供します。その結果、AIは理論上機能するだけでなく、日本企業の実際のオペレーションにシームレスに統合されるのです。 同社は当初、日本で最も要求の厳しい2つのセクター、金融と防衛をターゲットにしました。すでにSakanaは、日本を代表する2つの金融大手、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と大和証券においてソリューションを展開しており、深いドメイン知識を活かして、それぞれのワークフローに最適化されたシステムを構築しています。今後は、ミッションクリティカルな業界での初期顧客から得た知見を活かし、製造業やその他のセクターへと拡大し、高品質なソリューションを大規模に展開していく計画です。 Sakana AIを支援する理由 Sakana AIを率いるのは、世界的に著名なAI研究者であるデイヴィッド・ハ氏(CEO)とライオン・ジョーンズ氏(CTO)、そして外交官としての経歴を持ち、メルカリの欧州拠点責任者も務めた卓越した事業開発の専門家、伊藤 錬氏です。 デイヴィッド・ハ氏は、ゴールドマン・サックスのデリバティブ・トレーダーからGoogleのAI研究者を経てSakanaを創業しました。この経歴により、技術的な深みと企業の意思決定プロセスへの理解という、稀有な組み合わせを兼ね備えています。ライオン・ジョーンズ氏は、現代AIの基盤となる画期的な2017年の論文「Attention Is All You Need」(Transformer)の共同執筆者の一人です。彼らは共に、間違いなく日本最高峰のAI研究者・エンジニアチームを結成しました。 この世界クラスの研究能力と洗練されたビジネス実行力の組み合わせこそが、Sakanaを際立たせている理由です。グローバルなAI企業は、日本企業への浸透に苦戦してきました。日本のAIスタートアップは貴重な市場知識を持っていますが、真に高度なソリューションを提供する技術力を持たない場合が多くあります。一方、Sakanaはそうしたローカルな知見と、世界クラスのAI研究力を独自に融合させ、日本のビジネス要件を深く理解した高度なAIソリューションを提供しています。 同社の勢いは、このユニークな立ち位置を反映しています。Sakanaは日本で最も早くユニコーン企業となった企業です。労働力不足への対応と生産性向上が国家レベルの急務となっている今、Sakana AIは最先端のAI技術を活用して、日本の産業基盤全体に業務効率化とレジリエンスをもたらしています。 今後の展望 あらゆるセクターでAIの実装が不可欠となる中、日本のAIイノベーションの最前線にいるSakana AIを支援できることを光栄に思います。 我々は、Factorial Funds、MUFG、Khosla Ventures、Googleなどと共に、このシリーズBラウンドに参加できることを誇りに思います。Sakana AIが日本産業界のAI導入を加速させ、真の変革をもたらすソリューションを提供していくことを楽しみにしています。 Sakana AIをSalesforce Venturesのポートフォリオに迎え入れることを大いに歓迎いたします。